旧山田家住宅(国登録有形文化財)
- [公開日:2023年1月19日]
- ID:1264
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旧山田家住宅
旧山田家住宅の概要
旧山田家住宅(主屋・長屋門・長塀)は、平成22年4月28日国登録有形文化財に登録。
旧山田家住宅は、京都府久世郡久御山町北西部の東一口(ひがしいもあらい)にあり、今は干拓されて面影はありませんが、周囲16キロ㍍、面積800ヘクタールに及んだ巨椋池(おぐらいけ)の南西に位置しています。山田家は本山田とよばれ、淀川・巨椋池の漁業者の代表として御牧郷13カ村をまとめる大庄屋でした。
敷地は、およそ東西40m、南北30mで水害の危険を考えて石垣の上に築かれています。
入口の長屋門は、飾り瓦を棟にのせた本瓦葺や漆喰塗の壁、与力窓、出格子が付くなど、武家屋敷のような重厚な構えをみせ、往時の格式を偲ぶことができます。
規模は、東西約27m、南北約4m、入母屋造で組棟の上段に松葉菱、下段に「丸に五つ引き」家紋の瓦が組み込まれています。外観の意匠は往時の状態が受け継がれ、建築史・歴史的、文化的に興味深い貴重な建物です。
主屋は、東西約20m、南北約13m、入母屋造で、式台を備える玄関、居室部には網代や鯉の欄間、京狩野鶴沢派3代鶴沢探索の落款のある雲竜が描かれた襖絵など意匠を凝らした座敷が残っており、大庄屋としての趣を伝えています。
建築年代は、建築様式からみて18世紀末から19世紀初め頃の建築と推測されます。
※所有者の山田賀繼(やまだ・よしつぐ)さんから久御山町へ寄贈され、平成25年8月1日から町の文化財として管理し、貴重な歴史資料として活用していくこととしています。
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